最近、「ISO認証」という言葉を目にすることが増えてきました。
これは、仕事のやり方や管理体制を一定のルールで整えるための国際的な仕組みのことです。
今回は、海上コンテナ輸送の現場でも関係が深い3つのISOについて、わかりやすくまとめました。

そもそも「ISO認証」って何?
ISOとは「国際標準化機構」のことで、世界中でモノやサービスの品質をそろえるためのルールを決めている団体です。
「ISO認証」を取ると、「この会社はちゃんと管理されてるよ」という証明になります。
運送業で関係がある3つのISO
✅ ISO 9001(品質のためのルール)
サービスをいつも同じように安定して提供できるようにするルール
→ クレームを減らしたい会社に向いています
✅ ISO 14001(環境への配慮のルール)
ゴミや排ガスを減らすように工夫するルール
→ エコドライブや環境活動をしている会社にぴったりです
✅ ISO 39001(交通事故を減らすためのルール)
事故を起こさないように社内の仕組みを見直すルール
→ ドライバーの安全教育に力を入れている会社に役立ちます
なぜISOを取る会社があるの?
全日本トラック協会の調査によれば、運送会社がISO認証を取得する主な理由は「サービスの品質向上」や「従業員教育の強化」など、社内体制の改善にあるとされています。
トラック運送事業ISO認証取得に係る実態調査報告書について 全日本トラック協会
https://jta.or.jp/member/chosa/iso_sympo_jittai.html
海コン業界でも必要なの?
IT業界では、大手企業が取引条件に「ISO認証を取得していること」を求めることもあるそうです。
今のところ、運送業界ではそういった動きはまだ少ないようですが、「信頼できる会社」と見られるためには、今後は大事になってくる可能性もあります。
まとめ:小さな会社でも、できるところから始めてみる価値あり
ISOと聞くと「大手の話でしょ」と思いがちですが、中小の海コン運送会社でも、自社の改善や安全意識の向上には役立ちます。
問題やトラブルが多い今の時代こそ、「会社としてちゃんとやってること」を見える形にするのは意味があります。