今日のニュース
1. アジア発米国向け海上コンテナ輸送、2026年5月は前年比17.5%増
デカルト・データマインが米国税関B/L統計に基づきまとめた2026年5月分によると、アジア主要10か国・地域発米国向けの海上コンテナ輸送量は前年同月比17.5%増を記録した。米国の関税引き上げを前にした前倒し出荷需要が継続し、輸送量が高水準を維持している実態が示された。
https://www.lnews.jp/2026/06/s0616702.html
2. マースク、ホルムズ再開交渉にもかかわらずペルシャ湾の制限と緊急割増料金を維持
A.P.モラー・マースクは、ホルムズ海峡再開に向けた外交的進展が伝えられる中でも、ペルシャ湾向け貨物への制限と緊急割増料金(サーチャージ)を撤廃しない方針を示した。商業航行が正常化には程遠い状態にあることを反映した対応であり、荷主のコスト負担が当面続く見通しだ。
https://gcaptain.com/maersk-keeps-gulf-restrictions-in-place-despite-hormuz-reopening-push/
3. ホルムズ海峡、外交進展後も深刻な脅威水準が継続
ホルムズ海峡では米国とイランの外交交渉で再開機運が高まる中でも爆発音が確認されるなど緊張が継続し、通航船舶には引き続き軍の護衛が必要な状況にある。コンテナ船を含む商業船舶の正常運航再開の見通しは立たず、海運各社のリスク管理・迂回ルート対応が続いている。
https://splash247.com/hormuz-threat-level-stays-severe-despite-peace-breakthrough/
4. ホルムズ再開シナリオでも海運業界の旧来の対応策は通用しない
ホルムズ海峡が再開されたとしても、海運業界がかつて用いてきた迂回ルートや保険対応などの戦略は現在の市場環境では機能しにくいとの見方が広がっている。通航料徴収の可能性など新たな条件が加わり、船主は従来とは異なる財務・運航計算を迫られる見通しだ。
https://gcaptain.com/hormuz-is-reopening-shippings-old-playbook-isnt/
5. CMA CGM、中国発南アフリカ・東アフリカ向けにピークシーズンサーチャージを導入
フランスの大手コンテナ船社CMA CGMは中国発南アフリカおよび東アフリカ向け航路に対して新たなピークシーズンサーチャージ(PSS)の適用を発表した。アジア発アフリカ向け需要が高まる中で運賃水準の維持・引き上げを図る動きであり、荷主の輸送コストに直接影響する。
(英語)https://container-news.com/cma-cgm-announces-pss-from-china-to-southern-and-east-africa/
6. 四日市港、2026年4月の国際コンテナ取扱量が前年比6.7%減
三重県の四日市港が2026年4月に取り扱った国際コンテナは1万2,623TEUで、前年同月比6.7%減となった。輸出入需要の変化を示す港湾別月次データとして重要であり、同月の数値は国内主要港の中で荷動きの減速傾向を裏付ける内容となっている。
(英語)https://container-news.com/yokkaichi-port-container-volumes-fall-6-7-in-april/
7. 世界最大のバルク→コンテナ転換船、中国で竣工
中国船級協会(CCS)は8万DWTのばら積み船「Kuang Chi Delta」をコンテナ船に転換するプロジェクトの検査・認証を完了し、世界最大規模とされるバルク→コンテナ転換船の竣工を確認した。6か月間の大規模改造を経て引き渡され、コンテナ市場の実質的な供給量増加につながる。
https://splash247.com/worlds-largest-bulk-to-container-conversion-completed-in-china/
8. 米軍、ホルムズ迂回でイラン式の秘密船対船移送作戦を多数実施
米軍はペルシャ湾からの原油輸出を途絶えさせないため、ドローンやヘリコプターを用いた警戒下で秘密裏に船対船移送(STS)作戦を多数実施してきたことが明らかになった。かつてイランが制裁回避に用いた手法と類似する方法で、湾内から外洋の待機タンカーへ原油を運び出している。
https://gcaptain.com/the-u-s-is-using-an-iranian-smuggling-tactic-to-sneak-oil-out-of-the-gulf/
9. 英国、ロシアのArctic LNG 2向けシャドーフリート新規船4隻に制裁
英国はG7で初めてロシアの北極圏天然ガス(Arctic LNG 2)プロジェクト向けに新たに取得されたLNG運搬船4隻に制裁を科した。制裁対象船の増加はロシア産エネルギーの輸送コストを押し上げ、タンカー市場全体の需給にも波及する可能性がある。
https://gcaptain.com/uk-targets-new-arctic-lng-2-shadow-fleet-vessels-as-russia-scrambles-for-tankers/
10. 英国、ロシアのシャドーフリートタンカーを指揮したインド人船長を訴追
英国当局はロシアの制裁逃れ用タンカー(いわゆるシャドーフリート)の船長として英国の対ロシア石油制裁に違反したとして、インド国籍の船長を訴追した。シャドーフリートの個人責任を問う動きが拡大しており、ロシア産原油の海上輸送に携わる船員へのリスクが高まっている。
https://gcaptain.com/uk-charges-indian-captain-of-russian-shadow-fleet-tanker/
今日のまとめ
ホルムズ海峡をめぐる地政学的リスクが引き続き海運業界の最大の焦点となっており、外交交渉での進展が伝えられる中でもA.P.モラー・マースク(デンマークの大手コンテナ船社)がペルシャ湾向け制限措置と緊急割増料金を維持するなど、商業航行の正常化には程遠い状況だ。一方、米国の関税引き上げを前にした前倒し出荷需要によりアジア発米国向け輸送量は前年比17.5%増と高水準を維持し、CMA CGM(フランスの大手コンテナ船社)がアフリカ向け航路にピークシーズンサーチャージを導入するなど、主要船社が運賃水準の引き上げを図る動きも目立った。また、英国がロシアのシャドーフリート(制裁逃れ用タンカー群)への新規制裁と船長訴追に踏み切るなど、ロシア産エネルギーの海上輸送に対する国際的な締め付けが一段と強まっている。
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ここ1週間のまとめ
今週の海コン業界は、ホルムズ海峡(ペルシャ湾の出入口)をめぐる米・イラン間の緊張が最大の焦点となり、船員の死者が14人に達したが、停戦合意により封鎖懸念はひとまず後退した。しかし機雷除去に数週間を要する見通しで、イエメン沖アデン湾での武装船攻撃も続き、中東航路の正常化にはなお時間がかかりそうだ。米国の新関税を背景に輸入業者の前倒し発注が加速し、米ロングビーチ港の5月コンテナ取扱量が約40%増となるなど太平洋航路の荷動きが活発化する一方、複数の船社がピークシーズン割増金を導入した。コンテナ船の発注残高は現有船腹量の39%と2010年以降の最高水準に達しており、中国の恒力(ヘンリー)造船の急拡大も加わって中長期的な船腹過剰懸念が高まっている。米中対立を背景にパナマ船籍の縮小が加速し、欧州連合(EU)によるロシア系シャドーフリート(制裁回避目的の秘匿船舶群)への追加制裁など地政学リスクが複合的に重なり、業界全体の不透明感が続いている。港湾荷役機器の電動化や海事データ標準化など、デジタル化・脱炭素化に向けた動きも着実に進展した。
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海コン部会
六甲アイランド北側臨港道路 夜間通行止めのお知らせ(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1024.html
6/17(水) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/617-pc18.html
「阪神港セミナーin 新潟 ~地元港の利用に関するご提案~」を開催します(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/in.html
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