Kaicon.jp

海コンお役立ち情報

2026/08/29

柱と待機車両をどうかわす? 海コン現場の接車・退出シミュレーション

海コントレーラーが接車する現場は、障害物が多いものです。

庇(ひさし)を支える柱。
現場で待機している他社の車両。
こうしたものが障害物になります。

ドライバー目線では、こう思うこともあります。

「バースは他にもあるのだから、わざわざ柱の隣でなくてもいいのでは」
「よりによって、そこに停めて待機しなくてもいいのでは」

とはいえ、偶然も含めて、このような状況は日常茶飯事です。

そこで今回は、「柱」と「待機車両」が障害物になる現場での接車と退出をシミュレーションしてみました。

まずは、アニメーションをご覧ください。

以下に、接車と退出の場面について補足します。

1.接車

接車時は、まず柱側へシャーシを寄せる体勢を作ります。

その後、ヘッドを待機車両と平行に近い形でバックさせます。
バックしながら、徐々に折っていきます。

本来であれば、もう少し早い段階でヘッドを起こしたいところです。

しかし、この現場には待機車両があります。
待機車両をかわすまでは、ヘッドを起こせません。

そこで、待機車両をかわす位置まで待ちます。
そこから一気にヘッドを起こします。

そのままでは、姿勢がきれいに揃いません。
最後は切り返しを使い、接車位置を整えました。

2.退出

退出時も注意が必要です。

接車で苦労した現場です。
そのまま右旋回で出ようとすると、シャーシが柱を巻き込んでしまいます。

そこで、まずはいったん左へ振ります。

次に、待機車両の後ろ側へヘッドを寄せます。
そこからバックで、直角折れの体勢を作ります。

直角折れを維持したまま、少し旋回します。
待機車両をかわせる位置まで、車両全体を持っていきます。

こうすることで、シャーシが柱を巻き込まずに脱出できます。

なお、この退出方法は、実際の現場で先着していた他社ドライバーさんの動きを参考にしたものです。
その方法をもとに、シミュレーションしました。

まとめ

今回のような現場では、柱だけを見ても正しい取り回しは見えてきません。
待機車両だけを見ても同じです。

大事なのは、「どの障害物を、どの順番でかわすのか」を考えることです。

接車時は、待機車両をかわすまでヘッドを起こせない場面があります。
その場合、無理に一発で決めようとする必要はありません。

かわせる位置まで待ちます。
そこからヘッドを起こします。
必要に応じて、切り返しで姿勢を整えます。

退出時は、接車時とは逆の動きになるとは限りません。

そのまま出ようとすると、柱を巻き込むことがあります。
いったん左へ振ることも必要です。
バックで直角折れを作ることもあります。
先に脱出できる角度を作ってから出る。
そんな考え方が必要になります。

狭い現場では、「入れる技術」だけでは足りません。
「出るための形を作る技術」も重要です。

こうした取り回しは、現場で他のドライバーさんの動きを見ることでも学べます。
うまい人の動きには、必ず理由があります。

一発で入れることよりも、障害物を巻き込まないこと。
早く出ることよりも、安全に出られる形を作ること。

柱と待機車両が邪魔な現場では、この考え方が特に重要になります。