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2026/05/23

【海コン業界ニュース】05/23 まとめ

今日のニュース

1. シンガポールの著名海運家、ドライコンテナ価格カルテル疑惑で米司法当局が起訴

国際海運

シンガポールの著名海運実業家Teo Siong Seng氏が、ドライコンテナの価格を共謀して引き上げた疑いで米司法当局から起訴された。世界的なコンテナ供給網に影響を及ぼす可能性があり、コンテナ価格カルテル疑惑として日本のコンテナ関連業界も動向を注視している。
https://gcaptain.com/singapore-shipping-tycoon-indicted-in-global-container-price-cartel-case/

2. ホルムズ海峡混乱の余波でパナマ運河が最大処理能力近くまで逼迫

国際海運

ホルムズ海峡の混乱を受け、米国からアジア向けエネルギー輸出が急増し、パナマ運河の通航量が今年に入って前年比8%増の1日平均38隻となり、最大処理能力近くで運用されているとBIMCO(国際海運集会所)の新分析が指摘した。コンテナ船の通航枠確保にも影響する見通しだ。
https://splash247.com/hormuz-fallout-pushes-panama-canal-close-to-full-capacity/

3. イラン、ホルムズ海峡通航船に貨物事前申告を要求、コンテナ航路にも波及懸念

国際海運

イランが保険ベースの枠組みを通じてホルムズ海峡を管理する提案を行い、新設の海事当局への貨物事前申告を全船舶に義務付ける構えを示した。原油輸送の要衝での動きだが、欧州・アジア間のコンテナ航路にも事務負担増として波及する恐れがあり、日本荷主への影響も懸念される。
https://splash247.com/splash-wrap-shippings-most-frantic-news-cycle-of-the-year/

4. Wan Hai Lines、6月1日からアジア域内航路で運賃修復実施へ

国際海運

台湾のコンテナ船社Wan Hai Linesが、運営コスト上昇を理由に2026年6月1日からアジア域内航路で運賃修復(RR)を導入すると発表した。短距離コンテナ船社の運賃動向は日本発着の近海航路にも波及する可能性があり、輸出入コストへの影響が注視される。
(英語)https://container-news.com/wan-hai-lines-applies-rate-restoration-on-asia-trades/

5. Euroseas、ノルウェー投資家グループとコンテナ船新造で合弁を組成

国際海運

ギリシャのコンテナ船社Euroseasは、中国で建造中の4,484TEU型コンテナ船4隻シリーズのうち3番船について、NRP Project Financeが代表するノルウェー投資家グループと共同保有する合弁会社を設立したと発表した。中型コンテナ船への新造投資が継続している動きを示している。
https://splash247.com/euroseas-brings-in-norwegian-investors-for-boxship-newbuild/

6. 寧波遠洋運輸、新株発行で船隊拡大の方針を打ち出す

国際海運

上海上場の中国地域コンテナ船社、寧波遠洋運輸(Ningbo Ocean Shipping、中国沿海・近海航路を運営)が船隊拡大に向けて特定投資家を対象とした新株発行を計画している。アジア域内のコンテナ輸送能力増強につながる動きで、日本発着航路の需給バランスにも影響する可能性がある。
(英語)https://container-news.com/ningbo-ocean-shipping-to-issue-new-shares-for-fleet-expansion/

7. トヨタ自動車、コンテナ物流効率化システム事業を子会社OneStreamに承継

国内陸送

トヨタ自動車は5月20日、子会社のOneStreamに物流効率化システム事業を承継する吸収分割契約を締結したと発表した。同事業はトラックの荷待ち時間削減を目的としたコンテナ物流向けシステムで、海コン陸送の業務効率化に関わる動向として注目される。
https://www.lnews.jp/2026/05/s0522702.html

8. 国交省、共同輸配送や新モーダルシフトを支援する補助事業の二次公募を開始

政治・行政

国土交通省は「地域の事業者間連携を通じた物流生産性向上推進事業」の二次公募を開始した。共同輸配送や陸・海・空の新モーダルシフトの取り組みを補助対象とし、海コン陸送を含む地域物流の効率化と複数事業者の連携体制構築を支援する内容となっている。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_001018.html

9. コンテナターミナルの労働者疲労、業界誌が「計画問題」と捉え直すよう提言

その他

グローバルなコンテナターミナルで作業員の疲労が静かに広がっている問題について、業界誌が労働問題ではなく作業計画の問題として捉え直すべきだとする分析を提示した。ターミナル稼働効率や海コン引き取り作業にも影響する論点で、関連業界での議論を呼んでいる。
(英語)https://container-news.com/labor-fatigue-is-not-a-labor-problem-its-a-planning-problem/

今日のまとめ

国際海運では、ホルムズ海峡情勢を発端としたパナマ運河の逼迫やイランの貨物事前申告要求、米司法当局によるコンテナ価格カルテル疑惑の起訴など、地政学・規制リスクが相次いで顕在化した一日となった。一方で、Wan Hai Lines(台湾の海運大手)の運賃修復やEuroseas(ギリシャの中型コンテナ船社)・寧波遠洋運輸の船隊拡大など、船社側の事業強化の動きも目立った。国内ではトヨタによるコンテナ物流効率化事業の子会社承継や国土交通省の補助事業二次公募など、陸送・モーダルシフト分野での効率化施策が進展している。


ここ1週間のまとめ

過去1週間はホルムズ海峡を巡る地政学リスクが海運業界全体を支配し、通航ガイダンスの厳格化やイランによるビットコイン建て海上保険導入など緊張が継続した。これを背景にアジア発欧州向け運賃の早期ピークシーズン入りが鮮明となり、CMA CGM(仏大手コンテナ船社)はFAK引き上げや複数航路でのピークシーズンサーチャージ新設を相次いで発表した。一方でZIM(イスラエルのコンテナ船社)の赤字転落やエバーグリーン(台湾大手コンテナ船社)の純利益70%減など、市況の弱含みも継続している。米司法省による中国製コンテナメーカー4社のカルテル起訴は供給網の信頼性を揺るがす重大事案となった。日本発米国向け貨物量は前年同月比11.7%増と好調を維持し、ONE(邦船3社統合の国際コンテナ船社)のLNG燃料船発注やIMO(国際海事機関)の自律運航船枠組み採択など、中長期の事業環境を左右する動きも目立った。


海コン部会

5/25(月) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/519-pc18.html

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