今日のニュース
1. 海上コンテナ運賃は横ばい推移、6月中旬以降の値上げ実施が焦点
フレイトス社の週次市況によると、コンテナスポット運賃は足元で横ばいが続いている。ただし船社各社が月中の運賃値上げ(GRI)を打ち出す動きが見られており、6月中旬以降に運賃が反転上昇する可能性が高まっている。米イランを巡る外交動向も市場心理に影響を与える材料として注目されている。
(英語)https://container-news.com/freightos-weekly-update-ocean-rates-level-but-mid-month-increases-possible-soon/
2. ロサンゼルス港の5月コンテナ取扱量が前年比17%増——輸入前倒し需要が継続
ロサンゼルス港の2026年5月コンテナ取扱量は84万165TEUで前年同月比17%増を記録した。米国の輸入業者が関税引き上げリスクを見越して輸入前倒しを継続していることが主因で、例年より早いピークシーズンが形成されている。北米航路を主戦場とするコンテナ船社の積載率は高水準で推移している。
https://gcaptain.com/port-of-los-angeles-cargo-volumes-rise-in-may-as-import-surge-continues/
3. 燃料費上昇と通商政策の不確実性が米国向けコンテナ輸送の早期ピークを形成
消費の底堅さを背景に、燃料費上昇と流動的な米国の通商政策を警戒した輸入業者がアジアからの荷動きを前倒ししており、ロサンゼルス港で例年より早い輸送ピークが生じている。この早期ピーク傾向はアジア発北米向け航路の需給を押し上げる要因となっており、船社各社は高い積載率を維持している。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/frontloading-fuels-early-peak-surge-for-los-angeles
4. DPワールド、テキサス州コーパスクリスティ港でコンテナターミナル開発に向け独占交渉
UAE系港湾運営大手DPワールドが米テキサス州コーパスクリスティ港のコンテナターミナル開発・運営を巡り、長期リース契約締結に向けた独占交渉に入ったと発表した。米国湾岸部(ガルフコースト)ではコンテナ処理能力の拡充が急務となっており、同社にとって米国初のガルフコースト拠点となる見通しだ。
http://www.logi-today.com/965397
5. BNSF、40億ドル規模のカリフォルニア州鉄道インターモーダル拠点が地元承認を取得
米鉄道大手BNSFが推進する総事業費40億ドル規模のカリフォルニア州鉄道インターモーダル拠点計画が地元市議会の承認を取得した。全米最大のコンテナ港湾複合体であるロサンゼルス・ロングビーチ港を起点とする鉄道貨物輸送の将来を担う中核施設と位置づけられており、北米コンテナ物流の効率化に寄与する。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/bnsf-wins-local-approval-for-new-4b-california-rail-intermodal-project
6. APMターミナルズ・ロサンゼルス、電動ターミナルトラクタ40台を追加発注
APMターミナルズのロサンゼルス・ピア400ターミナルがオレンジEV社製のバッテリー電動ターミナルトラクタ「HUSK-e XP」を40台追加発注した。港湾内荷役機械の電動化によりCO2排出量の削減を図るもので、北米主要コンテナ港における脱炭素化対応の加速を示す事例となっている。
(英語)https://container-news.com/apm-terminals-los-angeles-orders-electric-terminal-tractors/
7. グローバル・シップ・リース、格付け維持・見通し改善でコンテナ船市場の堅調を示す
コンテナ船リース大手グローバル・シップ・リースは、ムーディーズとKBRAから信用格付けの再確認と見通しの改善(アップグレード)を受けたと発表した。堅調なコンテナ船需要と安定したキャッシュフローが評価されており、コンテナ船の用船市場に対する投資家・金融機関の信頼は引き続き高水準にある。
(英語)https://container-news.com/global-ship-lease-secures-affirmed-credit-ratings-and-upgraded-outlook/
8. 東京港大井ふ頭でヒアリ530個体を確認——輸入コンテナ経由の侵入と推定
東京都は6月16日、東京港大井ふ頭で発見されたアリが特定外来生物のヒアリと確認されたと発表した。発見されたのは働きアリ約530個体で、輸入コンテナを介した港湾侵入事例とみられる。環境省が実施する全国港湾調査の一環として防除措置が進められており、港湾での検疫・消毒体制の強化が急がれる。
https://www.lnews.jp/2026/06/s0617105.html
9. 三菱ふそう、国産最強クラスのトラクタ「スーパーグレートFV-R」をジャパントラックショー2026で披露
三菱ふそうがジャパントラックショー2026に出品した新型トラクタ「スーパーグレートFV-R」は国産トラクタとして最高水準のスペックを持つと紹介された。海上コンテナ陸送を担うトレーラーヘッドとして注目度が高く、ドライバー不足が深刻な輸送事業者の設備更新需要に応える新世代モデルと位置づけられている。
https://fullload.bestcarweb.jp/reports/392736
今日のまとめ
米国の関税引き上げリスクを警戒した輸入業者による荷動きの前倒しが続いており、ロサンゼルス港の5月取扱量は前年比17%増を記録するなど、北米航路では例年より早いピークシーズンが形成されている。コンテナスポット運賃は足元で横ばいだが、各船社が月中の運賃値上げを打ち出しており、6月中旬以降の反転上昇が見込まれる。DPワールド(UAE系港湾運営大手)によるテキサス州への新ターミナル開発交渉やBNSF(米鉄道大手)の鉄道インターモーダル拠点計画の地元承認など、北米のコンテナ物流インフラへの投資加速も目立った。
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ここ1週間のまとめ
今週の最大の焦点はホルムズ海峡(ペルシャ湾の出入口)をめぐる緊張で、米軍とイランの攻防により船員14人が死亡し、停戦合意後も機雷除去に数週間を要するため商業航行の正常化には相当の時間がかかる見通しだ。アデン湾でも武装船による商船攻撃が続き、喜望峰回りの迂回を強いられるコンテナ船社の運航コスト高止まりが続いている。一方、米国の関税引き上げを前にした駆け込み輸入によりアジア発米国向け輸送量は前年比17.5%増と高水準を維持し、米ロングビーチ港の5月取扱量も30%超急増した。主要船社は欧州・アフリカ・豪州向けにピークシーズン割増料金を相次いで導入し、Drewry(英国の海運調査会社)の世界コンテナ運賃指数も上昇基調にある。英国によるロシアのシャドーフリート(制裁逃れ用タンカー群)への制裁強化と船長訴追など、国際的な海上輸送への締め付けも一段と進んだ。国内では清水・四日市両港の外貿コンテナ取扱量が前年比6〜7%減となるなど、世界的な荷動き活発化とは対照的に国内港での陰りが目立った。
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海コン部会
港島トンネル照明設備更新に伴う車線規制について(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1025.html
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