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2026/08/10

【海コン業界ニュース】08/10 まとめ

今日のニュース

1. 世界コンテナ運賃指数(WCI)、3週連続下落から反発

国際海運

英国の海事コンサルティング会社ドリューリー(Drewry)の世界コンテナ運賃指数(WCI)が、3週連続の下落を経て上昇に転じた。直近まで運賃下落が続いていたが、需給環境の変化を背景に反発したとみられる。指数の動向は、コンテナ船社や海上コンテナ輸送に携わる荷主・フォワーダーの運賃交渉や輸送計画を左右する重要な指標である。
(英語)https://container-news.com/drewry-wci-rebounds-after-three-week-decline/

2. CMA CGM、東地中海発米国向けで運賃回復措置を実施へ

国際海運

フランスの海運大手CMA CGMが、東地中海地域から米国向け航路において運賃回復(レート・レストレーション)を導入すると発表した。運賃下落局面での収益改善を目的とした施策とみられ、他の主要船社にも追随の動きが広がる可能性がある。日本発着を含むコンテナ輸送全体の運賃動向を占ううえで注視すべき動きである。
(英語)https://container-news.com/cma-cgm-announces-rate-restoration-initiative-from-the-east-mediterranean-to-the-us/

3. ハパックロイド、複数航路でピークシーズン割増料金(PSS)を改定

国際海運

ドイツ海運大手ハパックロイドが複数の航路を対象にピークシーズン割増料金(PSS)の改定を発表した。夏場の需要繁忙期にコンテナ運賃を調整する動きは主要船社間で恒例となっており、荷動きの季節変動を反映した措置とみられる。日本発着を含むアジア関連航路の運賃動向を注視する海コン業界にとって見逃せない情報である。
(英語)https://container-news.com/hapag-lloyd-updates-pss-on-several-trades/

4. マースク、TA10寄港地をイズミット湾のDPワールド・ヤリムジャターミナルへ変更

国際海運

海運大手マースクがトルコ・イズミット湾におけるTA10航路の寄港地をエヴヤップターミナルからDPワールド・ヤリムジャターミナルへ切り替える方針を示した。地中海東部の主要積み替え拠点において基幹航路の寄港先変更が生じている状況である。当該地域を経由する日本発着コンテナ貨物の輸送スケジュールや接続体制にも影響が及ぶ可能性がある。
(英語)https://container-news.com/maersk-moves-ta10-call-to-dp-world-yarimca-terminal/

5. ハパックロイド、アジア発コナクリ向けピークシーズン割増運賃を改定

国際海運

独海運大手ハパックロイド(Hapag-Lloyd)がアジア・オセアニア発ギニア・コナクリ向け貨物のピークシーズン割増運賃(PSS)を改定すると発表した。西アフリカ航路では需給変動に応じた運賃改定が随時実施される傾向にある。地域航路の運賃動向は日本発着貨物のコスト計算にも影響しうる要素である。
(英語)https://container-news.com/hapag-lloyd-updates-pss-to-conakry/

6. 台風接近時の中国による台湾海峡通航規制、台湾が反発

国際海運

中国は台風接近時に台湾海峡へ向かう船舶の交通規制を試み、台湾当局はこれを「ばかげている」として反発し、北京に規制権限はないと主張した。台湾海峡は両岸間で主権対立が続く海域であり、気象対応を名目とした規制強化は政治問題化しやすい。同海峡は主要航路であり、通航規制や緊張の高まりはコンテナ船の運航や航路選択に影響しうる。
https://gcaptain.com/taipei-condemns-chinas-traffic-control-order-for-taiwan-strait-during-typhoon/

7. トルコ、黒海海峡の船舶通航を再開 遅延措置解除

国際海運

トルコが黒海に向かう船舶に対するボスポラス・ダーダネルス海峡の通航を再開した。同国は治安上の懸念を理由に一部船舶の通航を原因不明のまま遅延させていたが、今回その措置を解除した形である。黒海航路を利用するコンテナ船の運航スケジュールにも影響し得る動きであり、海上輸送関係者は今後の推移を注視する必要がある。
https://gcaptain.com/turkey-resumes-black-sea-ship-transits-via-straits-after-delays/

8. ロシア、オデーサ周辺の船舶・港湾軍事施設への攻撃を発表

国際海運

ロシア国防省は8日、オデーサ周辺でウクライナ軍を支援する船舶や港湾の軍事施設を精密攻撃したと発表した。同省はウクライナ港湾インフラへの攻撃を継続しており、両国間の軍事的緊張が黒海沿岸の物流に影響を及ぼしている。オデーサ港は黒海の主要拠点であり、攻撃継続は同海域を通る海上コンテナ輸送の航路選定や安全確保に影響し得る。
https://gcaptain.com/russia-says-it-struck-vessels-and-military-facilities-supporting-ukraine-in-odesa/

9. マースク、教育訓練子会社を米プライベートエクイティに売却

その他

海運大手マースクが、社員研修部門マースク・トレーニングと安全訓練子会社マースクH2Sセーフティ・サービシズを米投資ファンド、オープンゲート・キャピタルへ売却することで合意した。金額は非公開で、規制当局の承認を経て年内の完了を見込んでいるという。海運本業を核事業に絞り込む再編の一環とみられ、コンテナ船社の事業ポートフォリオ見直しの動きとして注視される。
https://splash247.com/maersk-sells-training-arm-to-opengate/

今日のまとめ

本日は米国向けやアジア関連航路を中心に、船社各社が運賃回復措置やピークシーズン割増料金の改定を相次いで打ち出しており、コンテナ運賃指数も3週続落から反発に転じるなど、需給を反映した運賃の調整局面が続いている。一方で台湾海峡や黒海周辺では地政学的緊張や航行規制を巡る動きが続いており、主要航路の安全性や運航スケジュールへの影響が引き続き懸念される。マースク(Maersk、デンマークの海運大手)による寄港地変更や訓練子会社売却など、船社側の事業体制見直しも進んでいる。
※ 週末は業界メディア・政府機関の配信が少ないため、本日は掲載本数が通常より少なくなっています。

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ここ1週間のまとめ

太平洋航路と欧州・アフリカ航路では運賃引き上げやピークシーズン割増の導入が相次ぎ、繁忙期需要と関税政策の一時安定が運賃上昇を後押しした。一方で紅海、ホルムズ海峡、黒海では攻撃や座礁・沈没事故が続発し、フーシ派(イエメンの武装組織)によるインド船籍船の沈没やイランによるミサイル攻撃、フェスコ(ロシアの海運大手)関連船の沈没など地政学リスクが常態化している。シーリード・シッピング(シンガポール拠点の船社)が米制裁を受け清算に追い込まれるなど、制裁が事業継続を直接脅かす事例も出ている。供給面ではアジア勢を中心に新造船発注や環境対応船投資、北米・欧州でのターミナル拡張が続き、中長期の船腹過剰懸念と需要拡大投資が併存する構図である。国内では令和8年熊本地震への港湾を通じた支援や港湾手続きのデジタル化、中小物流の共同輸配送支援など、制度・インフラ両面での対応が進んだ。総じて、地政学リスクの高止まりと運賃上昇圧力、構造的な効率化投資が同時進行する一週間であった。

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