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2026/09/09

【海コン業界ニュース】09/09 まとめ

今日のニュース

1. 太平洋航路の海上運賃、燃料費と混雑で高止まり

国際海運

太平洋航路のコンテナ運賃が9500ドル近辺で高止まりしている。中東情勢の緊張に加え、燃料費上昇や港湾・オペレーション面の混乱が重なり、運賃の下押し要因が乏しい状況が続いているという。荷主にとってはコスト管理面での不確実性が増し、海コン業界全体でも需給と航路運営の両面で警戒が必要となる局面である。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/fuel-congestion-push-trans-pacific-ocean-rates-near-9500

2. 米国主要港でコンテナ船の待機遅延が拡大、チャールストンは最大18時間

国際海運

ハパックロイド(独海運大手)の最新運航情報によると、米国の複数の主要コンテナ港湾で入港待ち遅延が発生しており、チャールストン港で最大18時間、ロサンゼルス港で最大12時間の待機が生じている。同社の週次データは港湾ごとに混雑度が異なることを示しており、他の複数の港湾でも同様の状況が報告されている。米国向け基幹航路を利用する海コン業界にとって、寄港スケジュールや荷役計画の見直しを迫る要因となり得る。
(英語)https://container-news.com/vessel-delays-hit-major-us-container-gateways/

3. サムスン電子、CMA CGMに1.86億ドルの申し立て

国際海運

サムスン電子アメリカが仏海運大手CMA CGMを相手取り、追加費用を巡り連邦海事委員会に少なくとも1.86億ドルの請求を申し立てた。荷主が運送契約上の費用負担を巡り規制当局に訴える事例であり、詳細な経緯は申し立て文書に委ねられている。荷主・船社間の費用配分を巡る紛争が公的な場に持ち込まれた点は、コンテナ輸送契約の透明性を考えるうえで注目される事例といえる。
https://gcaptain.com/samsung-hits-cma-cgm-with-186-million-shipping-complaint/

4. マースク、地中海発着の北米向けにピークシーズン割増料金を新設

国際海運

マースクが地中海から米国・カナダ向け貨物に新たなピークシーズン割増料金を導入し、2026年10月7日から適用する。西地中海発はコンテナ当たり250ドルとする方針で、需給逼迫や運賃下支えを狙った動きとみられる。北米向け輸送コストの上振れは荷主・海コン各社の運賃交渉にも直結する材料となる。
(英語)https://container-news.com/maersk-introduces-new-mediterranean-peak-season-surcharges/

5. マースク、EU向け貨物のICS2対応強化とハンガリー発SOC輸出を制限

国際海運

海運大手マースクが2026年9月30日よりEU向け貨物にICS2登録番号(MRN)なしでは船積みを認めない方針を導入し、ハンガリー発の荷主所有コンテナ輸出の一部受付も停止した。EU税関当局が事前貨物情報申告制度ICS2の運用を厳格化する流れを受けた対応とみられる。欧州向け輸出入に関わる海コン業界では書類不備による積み残しリスクへの備えが一段と求められる。
(英語)https://container-news.com/maersk-tightens-eu-cargo-loading-rules-and-restricts-soc-exports-from-hungary/

6. HMM、ヴァーレと3.4億ドル規模の長期輸送契約を締結

国際海運

韓国のHMMがブラジルの資源大手ヴァーレと2030年からの25年間の鉄鉱石輸送契約を締結した。両社は過去にも2件の10年契約を結んでおり、今回で3件目の大型長期契約となる。ばら積み分野での長期契約拡大は、コンテナ船社の収益安定志向を映す動きとして注目される。
(英語)https://container-news.com/hmm-signs-3-4-billion-long-term-shipping-contract-with-vale/

7. モンテビデオ港のコンテナターミナル、無期限ストで運用に深刻な支障

国際海運

ウルグアイ・モンテビデオ港のターミナル・クエンカ・デル・プラタ(TCP)で、労使間の新協約交渉をめぐり労働者が無期限ストライキに入り、運用が大幅に制限されている。ストは9月7日に始まり、労働組合が継続の方針を示している状況である。同港は南米南部の主要拠点であり、長期化すれば周辺の海上コンテナ輸送スケジュールにも影響が及びかねない。
(英語)https://container-news.com/montevideo-container-terminal-operations-severely-restricted-amid-indefinite-strike/

8. 米貨物市場、レイバーデー明けに需給逼迫の兆し

国際海運

米国のトレーラー輸送で、レイバーデー明けの入札拒否率が2021年以来最大の伸びとなった。スポット運賃やインターモーダル動向にも変動が広がっており、第4四半期に向け荷主が需給の読みを迫られる局面である。北米内陸輸送の逼迫はアジア発コンテナの内陸配送計画にも影響し得る点で注視が必要である。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/shipping-volatility-are-freight-markets-balancing

9. MSCシップマネジメント、油濁廃棄物の違法排出で175万ドルの罰金

国際海運

MSCシップマネジメントとコンテナ船「MSCサミラIII」の船主が、油濁廃棄物の違法排出を隠した罪を認め、合計175万ドルの罰金支払いを命じられた。海洋汚染防止規則をめぐる摘発は各国当局が監視を強化する中で相次いでいる。コンテナ船社にとって環境規制遵守の徹底が経営上の重要課題であることを改めて示す事例である。
https://gcaptain.com/msc-shipmanagement-fined-1-75-million-over-illegal-oily-waste-discharges/

10. 自動運転トラック普及へ、物流現場に求められる備え

国内陸送

東京ビッグサイトで開催中の「国際物流総合展」にて8日、自動運転の進化をテーマにしたパネル討論が実施された。「2024年問題」を経てもなお物流業界の関心が高いテーマとして扱われ、現場が取るべき対応が議論された。海上コンテナ輸送を含む陸上輸送網全体の省人化・効率化を占ううえで注視すべき動向である。
http://www.logi-today.com/997802

11. カナダが対米関税を発動、越境物流に負荷

政治・行政

カナダが米国からの輸入品約200億ドル相当に対し最大50%の対抗関税を発動した。米国による対カナダ関税への報復措置として実施されたもので、米加間の通商摩擦が一段と深刻化している。北米大陸間のコンテナ物流・トラック輸送の需要動向やコスト構造に影響を及ぼしかねない事態である。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/new-canadian-tariffs-hit-20b-in-us-goods-pressuring-cross-border-supply-chains

12. 主要海運国18か国、国際海運ルール秩序の揺らぎに警鐘

政治・行政

世界の主要海運国18か国で構成する諮問海運グループ(CSG)が、自由海運を擁護する声明を公表し、国際海運を支えるルールの侵食に異例の強い懸念を表明した。背景には保護主義的な動きや一方的措置の広がりがあり、海運市場と貿易秩序の分断への危機感が示されている。ルール基盤の揺らぎは、国際コンテナ輸送の運賃・航路秩序にも波及しかねない論点である。
https://splash247.com/shipping-powers-warn-global-maritime-rulebook-is-breaking-down/

今日のまとめ

太平洋航路や地中海発北米向けでは運賃・割増料金の高止まりが続き、米国主要港では入港待ち遅延が拡大するなど、需給と運航両面での逼迫が目立つ。サムスン電子とCMA CGM(仏海運大手)の費用負担を巡る紛争やモンテビデオ港のストライキ、EU向け貨物の税関手続き厳格化など、荷主・船社間や規制対応を巡る摩擦も広範に表面化している。加えて米加関税摩擦や主要海運国による国際ルール秩序への懸念表明もあり、コスト上昇と制度的不確実性が同時進行する局面である。

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ここ1週間のまとめ

今週は米・イランの軍事衝突再燃によるホルムズ海峡の通航急減や黒海周辺での商船攻撃、東アジア連続台風による港湾混雑など、地政学リスクと自然災害の両面がコンテナ輸送の安定性を揺るがし続けた。運賃面では太平洋航路が高値圏を維持する一方でアジア欧州間が軟化するなど航路間の格差が拡大し、各船社は渇水・海賊・スエズ運河関連の各種サーチャージ導入や運賃改定を相次いで打ち出した。船隊面では世界のコンテナ船腹が3400万TEUの大台に迫る中、独立船主や中国新興船社による新造船発注が続き、供給過剰への懸念がくすぶる。荷主と船社の対立も表面化し、サムスン電子(韓国の電機大手)がCMA CGM(フランスの海運大手)に約1.86億ドルの賠償を求める申し立てを行うなど料金透明性を巡る緊張が高まった。一方でパナマ運河の予約緩和や大型船受け入れ拡大、原子力推進や帆走支援装置といった脱炭素技術の実証、中東・南米での新規ターミナル投資など、中長期的な供給網強化に向けた動きも着実に進行している。

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海コン部会

9/9(水) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/99-pc18.html

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