どこかにそういう現場があったような気がするシリーズのシミュレーションです。
道路からバックで現場敷地内のバースに着けるというのは海コンではさほど珍しくもないのですが、現場によってはそこにさまざまな困難な条件が追加される場合があります。そういう現場にヒントを得て、場面設定しました。
1. 今回のテーマ
今回のテーマは、現場入口を通り過ぎてから、鋭角の右バックで倉庫内のバースに入れるという運転操作です。
道路はそう狭くはないのですが、厄介な条件がいくつかあります。
① 倉庫内バースへは鋭角のバック
② 倉庫の間口が狭い
③ 大型トラックが路駐していてバック開始時点で入口が見えない
なお、図中のAとBは縁石端点ですが、ポールが立っていたりするわけではないので、いざとなったら多少踏んでも大丈夫です。
むしろ、Bの近くの資材が意外に邪魔な障害物だったりします。

2. 40ft3軸でのアニメーション
40ftの2軸と3軸では、3軸の方が比較的簡単なので、まずは3軸のアニメーション動画を見てください。
3. 40ft2軸でのアニメーション
続けて、より難易度の高い2軸のアニメーション動画を見てください。
4. ポイント解説
解説できるほどの腕前でもないのですが、実際に現場で運転し、さらにシミュレーションまでしているので、2軸をベースに、特筆すべき箇所を説明してみます。
(現場入口に寄せてアプローチ)
実際のところは、この画像内の場所に差し掛かる手前で左寄せでハザードを出して停車し、後ろからも前方からも通行車両が来ないタイミングを待ちます。そして、その通行車両が途切れたタイミングで現場入口に向かって右寄せする形でアプローチを開始します。

(路駐トラックが邪魔で入口が見えない)
ここは、だいたいいつも入口付近に大型トラックが路駐待機しています。もちろん停車位置は毎回微妙に違います。そして、バック開始位置からはこの路駐トラックが邪魔で、現場入口は直接目視できません。
なので、とにかくこの路駐トラックの角を第一の目標にしてバックしつつ、その陰に縁石端点Aがあるのを想像しながら、2段階のイメージでバックしていきます。

(縁石端点Aの位置を想像しながら折っていく)
シャーシ後輪が路駐車両の角を超えたら、縁石端点Aの位置を想像しながらシャーシを折っていきます。

(左側の街路樹に注意)
実はこの時に危ないのが、図には描いていませんが、ヘッド左側にある街路樹です。後ろばかり見ていると、ヘッドの左ミラーをへし折ることになってしまいます。
なので、左側は少し開けておきつつ、街路樹との位置関係をよく把握しておきます。

(2軸ならここで改めてまた折る)
ここに至るまでは2軸と3軸でそう大きな違いはないのですが、この場面では2軸と3軸では異なります。
3軸だとこのまま緩やかに入れるのですが、2軸だと入れなくなるので、シャーシ後端が入口に入ったら、改めて折って曲げてやります。
なお、この時に90度折りしてしまうと定常円旋回になってしまって、逆にヘッドを起こすスペースがなくなるので、70度折りくらいで旋回しつつバックするようにします。

(ヘッドを起こすスペースを稼ぐ)
シャーシ後端が現場敷地に十分に入ったら、やや右に舵角を取って車体全体を入れていきます。
こうすることで最後にヘッドを起こすスペースが稼げます。

(頃合いを見計らってヘッドを起こす)
頃合いを見計らってヘッドを起こします。
この時もヘッド左ミラーと街路樹の位置関係に要注意です。

(縁石端点Bと倉庫間口に注意してバック)
この付近では、縁石端点Bに乗り上げないようにヘッドは舵角ゼロ付近で直線的にバックするようにします。
また、倉庫間口も狭いのでぶつけないように気を付ける必要があります。間口の左右は、人が一人通れるくらいしかありません。

(最後の仕上げ)
縁石端点Bをクリアしたら一気にヘッドを起こしてバースに沿うようにバックします。
なお、この際に縁石端点B付近の資材に最接近するので、こちらにも要注意です。

◇
まとめ
こうして改めて整理してみると、地形そのものの難しさに加えて通行車両も多く、想像以上に難易度の高い現場だということがわかります。
海コンドライバーの皆さんはこんなところ(失礼)に入れるなんて、すごいですね。
まぁ、私も入れてるのですけど、このアニメーション動画のように一発で入れられるのは滅多にありません。
Kaicon.jpでは、こういう難しい現場も事例としてシミュレーションしていきたいと思います。