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2026/06/11

【海コン業界ニュース】06/11 まとめ

今日のニュース

1. 米軍の臨検で初の船員犠牲者、オマーン湾で緊張高まる

国際海運

米軍がオマーン湾でタンカーを行動不能にし、乗組員2人が行方不明、1人が負傷したと報じられた。イランへの海上封鎖を巡る措置で初の人的被害とみられ、ホルムズ海峡周辺の航行リスクが一段と高まっている。コンテナ船を含む海運全体の保険料や運航判断に影響が及ぶ可能性がある。
https://gcaptain.com/first-seafarer-casualties-reported-in-u-s-iran-blockade-enforcement-campaign/

2. 米民主党が中国船への港湾課金復活を要求

国際海運

米民主党の有力上院議員らが、トランプ大統領と習近平国家主席が11月まで相互に発動を延期することで合意した中国建造船への港湾課金について、米国側の措置を早期に復活させるよう求めていると報じられた。発動すればコンテナ航路の運航コストに影響しうる。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/butbutshipbuilding-democrats-want-china-port-tax-reinstated

3. ハパックロイドが豪州航路でピークシーズン課金を導入へ

国際海運

ハパックロイド(ドイツの大手コンテナ船社)が、極東・インド亜大陸・紅海・中東から豪州向け貨物を対象にピークシーズンサーチャージ(PSS)を導入すると発表した。年末の需要期に向けた運賃下支えの動きで、荷主にとっては輸送コストの増加要因となる。
(英語)https://container-news.com/hapag-lloyd-announces-peak-season-surcharge-for-australia-trades/

4. 世界港湾効率ランキングで中国港が上位独占、福州が首位に

国際海運

世界銀行とS&Pグローバルが公表した2025年のコンテナ港湾パフォーマンス指数(CPPI)で、中国の福州が首位となり、大連、オマーンのサラーラ、深圳の蛇口・赤湾が続いた。中国とアジア・中東の港が上位を占めた。寄港地選定やサプライチェーン効率を測る指標として注目される。
https://splash247.com/chinese-ports-dominate-global-efficiency-rankings/

5. 香港新興船社がフィーダー船最大8隻を中国の造船所に発注

国際海運

香港の新興企業シネリシア(Synelysia)が、中国の新楽造船所に1,900TEU積みのフィーダーコンテナ船4隻を確定発注したとアルファライナーが伝えた。オプション行使で最大8隻まで拡大する可能性がある。小型船分野で新規参入が相次いでおり、船腹供給の増加圧力となる。
https://splash247.com/hong-kong-newcomer-books-up-to-eight-feeders-at-xinle/

6. ブラジルが船体付着生物規制を18か月延期、違反に最大900万ドル罰金

国際海運

ブラジルが船体への生物付着(バイオファウリング)規制の本格適用を18か月延期したものの、施行後は最大5000万レアル(約900万ドル)の罰金が科される見込みだとGAC(船舶代理店)が示した。同国に寄港する船舶は対応が求められ、コンテナ船社の運航コストにも影響しうる。
https://splash247.com/new-brazilian-biofouling-rules-come-with-fines-of-up-to-9m/

7. 独ローマンがフィーダー船2隻を売却しコンテナ船事業から撤退

国際海運

ドイツの船主ヘルマン・ローマンが、保有する最後のコンテナ船であるアイスクラスの1,368TEU型姉妹船2隻をドバイ拠点のライラ・グローバルに売却したとアルファライナーが伝えた。これにより同社はコンテナ船事業から完全撤退し、多目的船に経営資源を集中する。
https://splash247.com/lohmann-exits-container-shipping-with-sale-of-final-feeder-pair-to-lila-global/

8. 日野自動車が大型車「プロフィア」のリコールを国交省に届出

政治・行政

国土交通省が、日野自動車の大型トラック・トラクタ「プロフィア」に関するリコールの届出を公表した。プロフィアは海上コンテナの牽引にも広く使われる車種で、ドレージ事業者にとっては対象車両の有無の確認と改修対応が必要となる。対象範囲や不具合内容は国交省の届出情報で示されている。
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005754.html

9. ダイムラーの新型水素トラックを独ダクサーが初導入へ

その他

ダクサー(ドイツの大手物流企業)が、ダイムラー・トラックの新型燃料電池トラック「メルセデス・ベンツNextGenH2」を実運用する初の企業になると発表した。長距離輸送での脱炭素化を狙う動きで、商用車での水素燃料活用に向けた実証事例として注目される。
(英語)https://container-news.com/dachser-to-deploy-daimlers-first-nextgenh2-hydrogen-trucks/

10. 日本通運の5月鉄道コンテナ取扱、前年比7.5%減で8か月連続減

その他

NIPPON EXPRESSホールディングスが公表した日本通運の5月の鉄道コンテナ取り扱い実績は9万8477個(前年同月比7.5%減)で、8か月連続の前年割れとなった。中国・四国地区で紙・パルプ需要の落ち込みが響いた。国内貨物需要の弱さを示す荷動き指標として注目される。
https://www.lnews.jp/2026/06/s0610601.html

今日のまとめ

本日は安全保障と規制の動きが運航コストを押し上げる要因として目立った。米軍によるオマーン湾での臨検で初の船員犠牲者が出てホルムズ海峡周辺の航行リスクが高まり、米民主党による中国建造船への港湾課金復活要求やブラジルの船体付着生物規制など、運航判断や費用に影響しうる材料が相次いだ。一方で市況面ではハパックロイドの豪州航路ピークシーズン課金導入や中国港の港湾効率上位独占、香港新興船社のフィーダー船発注などがあり、年末需要期を控えた運賃下支えと小型船の供給増という相反する動きが併存した。


ここ1週間のまとめ

今週はピークシーズンの前倒しと米国の新関税を見越した駆け込み出荷が重なり、コンテナスポット運賃が軒並み急騰した。SCFI(上海輸出コンテナ運賃指数)やDrewry(英国の海運調査会社)のWCIが大幅に上昇し、アジア発米国向けは中東情勢の緊迫を背景に一時109%高となった。ホルムズ海峡や紅海でのフーシ派による脅威、パナマ運河の喫水制限再開など地政学・自然条件のリスクも市況の不確実要因として顕在化した。一方でコンテナ船の発注残高が船腹量の39%と2010年以降の最高水準に達し、中長期では船腹過剰と運賃下押しへの懸念がくすぶる。脱炭素面ではメタノール・バイオ燃料・原子力推進船を巡る動きが相次ぎ、船員証明書のデジタル化やデータ連携枠組みへの参画などDXの進展も目立った一週間である。


海コン部会

6/11(木) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/611-pc18.html

ハーバーハイウェイの車線規制のお知らせ(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1021.html

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