今日のニュース
1. 世界のコンテナ荷動き量、7月に過去最高の1730万TEUを記録
世界のコンテナ輸送量が2026年7月に1730万TEUと過去最高を更新した。専門家はこの記録的な水準について、世界のコンテナ貿易が依然として底堅い需要基盤を持つことを示す動きだと分析している。荷動き量の高止まりが続けば、船腹需給の逼迫や運賃動向にも影響を及ぼしうる状況である。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/world-container-volumes-post-record-17-3-million-teus-in-july
2. 米コンテナ輸入、ピーク長期化で9月が年間最多の見通し
米国主要コンテナ港の輸入ピークシーズンが予想以上に長引いており、9月が年間で最も輸入取扱量の多い月になる見通しとなっている。関税動向や需要変動を見据えた荷主の前倒し輸入継続が背景にあるとみられる。例年秋に落ち着く需給の高止まりが続けば、運賃やスケジュール管理など海コン業界への影響が長期化する可能性がある。
https://gcaptain.com/u-s-container-imports-defy-expectations-as-peak-season-stretches-into-september/
3. 主要海運18カ国、貿易分断の構造化に警鐘
世界の主要海運18カ国が9日、武力紛争や貿易摩擦、異常気象による海上物流への打撃は一時的な混乱ではなく「構造的な変化」だと共同で警告した。従来の自由貿易秩序を前提とした航路運営や需給計画が通用しにくくなっている現状を踏まえた指摘である。コンテナ船社や海コン業界にとっても、航路再編やコスト構造の見直しを迫られる局面が続くとみられる。
https://gcaptain.com/shipping-nations-warn-global-trade-is-fracturing-and-everyone-pays/
4. 中東緊張でスエズ迂回続く、地中海運賃がアジア―欧州線に接近
イランと米国の間でホルムズ海峡をめぐる緊張が高まり、イランが海峡周辺での排除区域拡大を打ち出している。停戦崩壊後の燃料価格上昇に加え中国の原油輸入増も重なり、地中海航路の運賃がアジア発欧州向け水準に並びつつある状況である。紅海迂回の長期化が続けば、日本発着を含む欧州向けコンテナ輸送のコストと日程にも影響が及びうる。
(英語)https://container-news.com/freightos-weekly-update-mediterranean-ocean-rates-pull-even-with-asia-eu-possibly-from-red-sea-transit-bump/
5. ホルムズ海峡で船舶攻撃相次ぎ、緊張一段と拡大
ホルムズ海峡周辺で商船・軍艦を標的とした攻撃が相次ぎ、情勢が一段と悪化している。イランが同海域付近の船舶10隻を攻撃したと発表し、その直前には米国がイラン産原油タンカー5隻に攻撃を行ったとされる。中東の主要航路が不安定化すれば、迂回運航や運賃上昇を通じ日本発着を含むコンテナ物流全体に影響が及びかねない。
(英語)https://container-news.com/hormuz-shipping-disruption-deepens-amid-new-attacks-on-vessels/
6. CMA CGM、北欧発インド亜大陸向けにPSS導入
仏CMA CGM(海運大手)が北欧からインド亜大陸向け輸送でTEU当たり100米ドルのピークシーズン割増運賃を2026年9月21日出港分から適用する。積地での船積日を基準に賦課される仕組みで、需要変動期における運賃調整の一環とみられる。当該航路を利用する荷主・フォワーダーはコスト増への対応を迫られることになる
(英語)https://container-news.com/cma-cgm-introduces-100-teu-pss-from-north-europe-to-indian-subcontinent/
7. マースク、南米東岸と北欧域内輸送に新たな追加料金を導入
マースクが南米東岸発着航路と北欧域内輸送で新たな追加料金を発表した。南米向けはピークシーズン割増料金を最大1000米ドルに設定し、北欧では燃料・エネルギー価格上昇を理由とする臨時割増料金も併せて導入するという。荷主のコスト負担増につながる動きであり、他船社への追随波及があるかが今後の焦点となる。
(英語)https://container-news.com/maersk-introduces-new-surcharges-across-south-america-and-nordic-region/
8. ハパックロイド、ナイジェリアでストリートターン課金を導入
ハパックロイド(独海運大手)が2026年10月1日よりナイジェリアでストリートターン課金を新設する。インポートコンテナを現地の輸出貨物へ直接転用する仕組みに対して、コンテナ種別ごとに異なる料金を課す方針である。空バン回送の削減を狙う制度だが、荷主のコスト負担増となる可能性があり注視が必要となる。
(英語)https://container-news.com/hapag-lloyd-introduces-street-turn-charge-in-nigeria/
9. ロッテルダム・ワールド・ゲートウェイ、5億ユーロ拡張計画へ資金調達完了
ロッテルダム港のコンテナターミナル運営会社ロッテルダム・ワールド・ゲートウェイ(RWG)が、マースフラクテ2地区における5億ユーロ規模の拡張事業の最終段階に向けた新たな資金調達を完了した。シニア・ジュニア両トランシェで構成され、ソシエテ・ジェネラルが助言を担った。欧州基幹港のターミナル能力増強は、アジア発着コンテナ航路の寄港余力拡大につながる可能性がある。
(英語)https://container-news.com/rotterdam-world-gateway-secures-financing-for-e500-million-expansion/
10. 中国発コンテナ船、北極海航路経由で初の欧州直航を達成
中国発のコンテナ船が北極海経由の航海を経て英国に到着した。より多くの船舶が同航路を利用する計画の一環とされ、従来のスエズ運河経由に比べ航行距離短縮が期待されている。実現すれば欧州アジア間の海上コンテナ輸送の航路選択肢や所要日数に影響を与える可能性がある。
https://gcaptain.com/chinas-first-arctic-container-service-reaches-europe/
11. イランと米国がタンカー攻撃で応酬、ホルムズ海峡周辺で開戦以来最大規模
イランは、米国が自国のオイルタンカー5隻を撃沈したことを受け、ホルムズ海峡付近で10隻の船舶を攻撃したと表明した。双方が船舶を狙い報復し合う応酬としては、半年に及ぶ戦闘の開始以来、公表された中で最大規模とされる。石油輸送の要衝であるホルムズ海峡周辺の緊張激化は、コンテナ船の航路や運賃、海上輸送の安定にも波及しかねない。
https://gcaptain.com/iran-and-us-hit-tankers-in-biggest-wave-of-attacks-on-shipping-since-war-began/
12. 日韓、運輸分野で第14回ハイレベル協議を開催
国土交通省が日本と韓国の運輸当局による第14回日韓運輸ハイレベル協議の開催結果を公表した。両国間では海運・港湾を含む輸送分野での協力や規制動向の意見交換が例年の枠組みとして継続されている。日韓航路を扱う海上コンテナ輸送の関係者にとって、政策対話の進展は今後の制度対応を見通すうえで注視すべき動きといえる。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo05_hh_000425.html
13. HMM、ヴァーレと鉄鉱石輸送で25年長期契約
韓国のHMMがブラジル資源大手ヴァーレと鉄鉱石輸送に関する長期契約を結んだ。契約総額は4兆7000億ウォンで、船舶1隻当たり25年間にわたり2030年から輸送を開始する見通しである。ドライバルク分野での長期安定契約の広がりは、コンテナ船社が収益基盤を多角化する動きとしても注視される。
http://www.logi-today.com/998439
14. コングスバーグ・マリタイム、氷海用推進システムのステアプロップを買収へ
ノルウェーの船舶機器大手コングスバーグ・マリタイムが、フィンランドの推進システム専業メーカー、ステアプロップの買収で合意した。同社は砕氷船や極地調査船向け方位推進装置で高い実績を持ち、北極海航路関連需要の拡大を見据えた布石とみられる。北極海航路の商用化が進めば、氷海仕様船を用いたコンテナ輸送ルートの選択肢拡大にもつながり得る動きである。
(英語)https://container-news.com/kongsberg-maritime-to-strengthen-arctic-and-ice-class-propulsion-capabilities/
今日のまとめ
本日は世界のコンテナ荷動き量が過去最高を更新する一方、ホルムズ海峡での攻撃激化やスエズ運河迂回の長期化など中東情勢の緊迫が運賃・航路運営に影響を及ぼしている。主要船社各社はピークシーズン割増運賃や新規追加料金の導入を相次いで打ち出しており、荷主・フォワーダーのコスト負担増が広がっている。あわせて欧州港湾の能力増強や北極海航路開拓の動きも進み、中長期的な航路再編に向けた地殻変動が続いている。
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ここ1週間のまとめ
ホルムズ海峡やイランとの応酬、黒海周辺での攻撃・寄港停止など地政学リスクが海コン輸送網の混乱要因として週間を通じて目立った。加えて東アジアの台風連続上陸やアジア主要港の混雑が定時運航率を5年ぶりの水準まで押し下げ、需給と運航スケジュールの両面で不安定さが続いた。太平洋航路は需要堅調と港湾混雑から運賃が高止まりする一方、アジア欧州航路は弱含みで推移し、航路間の格差が一段と拡大した。荷主と船社の対立も表面化し、サムスン電子がCMA CGM(フランスの海運大手)に約1.86億ドルの賠償を米連邦海事委員会へ申し立てるなど、費用負担を巡る緊張が高まった。こうした混乱の中でも原子力推進や帆走支援装置といった脱炭素技術の実証、中東・南米での新規ターミナル投資は着実に進み、供給網の中長期強化に向けた動きが並行して継続している。
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海コン部会
9/10(木) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/910-pc18.html
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