今日のニュース
1. 米軍がイラン行きタンカーを攻撃、ホルムズ海峡の商船通航急減で国際海運に二重リスク
米国がイランへの軍事行動を5日連続で実施し、主要石油輸出拠点のハルグ島付近に向かうタンカーを攻撃した。ホルムズ海峡の通航船舶が急減しており、紅海の通航制限と重なることで外航コンテナ海運を含む国際輸送に深刻な二方面リスクが同時に生じている状況だ。
https://gcaptain.com/iran-us-skirmishes-worsen-as-hormuz-shipping-traffic-dwindles/
2. 中国船社が北極海航路でコンテナ定期週便を計画、8月から初の週次商業運航へ
中国のSea Legend Shippingが北極海航路(ロシア管轄の北方海路)で中国─欧州北部間のコンテナ週1便サービスを8月中旬から10月下旬にかけて計8回運航する計画を進めている。同航路での本格的な定期週便化は初となる見通しで、これまでの実証航行を超えた商業利用への転換点となる。
https://splash247.com/chinese-liner-queues-up-weekly-arctic-boxship-service/
3. FuelEU Maritime規制で欧州就航船の4割超が赤字リスク、初年度MRVデータで判明
欧州の気候政策コンサルタントが8,973隻のEU MRV(監視・報告・検証)データを分析した結果、4割超の船舶がFuelEU Maritime規制の初年度に赤字(ディフィシット)リスクのカテゴリに該当することが明らかになった。コンテナ船を含む外航船社にとって新たな運航コスト要因となっている。
https://splash247.com/fueleu-proxy-flags-deficit-risk-for-four-in-10-ships/
4. マースク、欧州─カナダ間に低水位サーチャージを新設、セントローレンス川の水位低下が要因
マースクが欧州からカナダ・モントリオール向けの輸送に低水位サーチャージ(LWC)を導入すると発表した。セントローレンス川(聖ローレンス川)の水位低下が要因とみられ、同航路の運航コスト上昇分をサーチャージとして荷主に転嫁する形となる。運賃外費用の増加として注視が必要だ。
(英語)https://container-news.com/maersk-introduces-low-water-surcharge-on-europe-canada-trade/
5. マトソン、太平洋横断需要の強さで2026年第2四半期業績が大幅上振れの見通し
米国の外航海運会社マトソン(Matson)が2026年第2四半期(4〜6月)の業績予告を発表し、太平洋横断航路の旺盛な需要を背景に当初予想を大きく上回る結果が見込まれると示した。関税引き上げを前にした荷主の前倒し輸送需要が継続しているとみられ、太平洋航路の需給タイト感を裏付ける内容だ。
(英語)https://container-news.com/matson-expects-strong-second-quarter-on-transpacific-demand/
6. ギリシャがEUのロシア制裁第21弾を拒否、北極LNG輸送船の適用除外を要求し審議停滞
ギリシャがEUのロシア向け制裁第21弾に拒否権を行使し、審議が宙に浮いた。北極圏向けLNG輸送に特化した国内船社の専用船が制裁対象となれば資産が不良化するとして適用除外を求めており、ロシアへの圧力強化を目指すEUの方針と加盟国の経済的利害が正面衝突した格好だ。
https://gcaptain.com/eus-next-russia-sanctions-package-adrift-following-greek-veto-to-protect-arctic-lng-shipping-interests/
7. OneStream、トヨタから海コン効率化事業を承継し独立──複数の港湾物流大手が出資
トヨタ自動車が手がけていた海上コンテナ輸送の効率化支援事業を承継したOneStream(名古屋市)が6月29日付で事業承継を完了し、独立資本のもとで本格始動した。フジトランスコーポレーションや上組が出資しており、コンテナ受付から陸上輸送・バース予約まで対応する統合プラットフォームの提供を目指している。
http://www.logi-today.com/978082
8. 国土交通省、外航海運の税制見直しに向けた有識者検討会を初開催
国土交通省が「外航海運税制に係る有識者検討会」の第1回会合を開催し、外航海運に関連する税制の今後のあり方についての議論を正式に開始した。日本船社の国際競争力強化やトン数標準税制を含む課税制度の見直しが主な論点となる見通しで、制度改正につながる議論の本格化が期待される。
http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji02_hh_000284.html
9. エーアイテイー第1四半期、海上運賃上昇と円安で売上増も経常益は1割減
国際物流フォワーダーのエーアイテイーが発表した2027年2月期第1四半期(3〜5月)決算では、売上高が前年同期比1.3%増の149億3300万円となった一方、経常利益は10.0%減の11億7300万円だった。海上運賃の上昇と円安が売上を押し上げたが、コスト増が利益を圧迫した格好だ。
https://www.lnews.jp/2026/07/s0716701.html
今日のまとめ
ホルムズ海峡での通航急減と紅海の制限が重なり、国際コンテナ海運への地政学リスクが二方面で同時に高まっている。欧州のFuelEU Maritime規制による4割超の船舶の赤字リスクや新たなサーチャージの導入など、コスト上昇圧力も強まる一方、関税引き上げを前にした前倒し需要が太平洋航路の需給をタイトに保っている。北極海航路の週次定期便化や日本での外航海運税制見直しの検討開始など、中長期的な海運インフラ・制度整備に向けた動きも具体化しつつある。
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ここ1週間のまとめ
今週の海コン業界は、米国とイランの軍事衝突によるホルムズ海峡の機能停止が最大の焦点となった。イランが同海峡の閉鎖を宣言し、コンテナ船への攻撃も発生したことで、アジア発米国向け海上運賃が前週比276%急騰し、船舶向け戦争リスク保険料も通常の33倍に達した。米国の追加関税発動前の駆け込み輸入が続いたことでロサンゼルス港が118年の歴史で3度目となる月間100万TEU超えを記録するなど、北米向け輸送需要は過去最高水準で推移した。マースク(デンマークの海運大手)が複数のサービスをスエズ運河経由に復帰させるなど、中東情勢の変化に応じた航路再編も進んだ。北極海航路の定期サービス化や新造コンテナ船の発注継続など、中長期的な輸送網の再構築に向けた動きも加速した。国内では、2024年問題への対応後に中小運送会社の約4割で収益が悪化したとの調査結果が示され、適正運賃の確保に向けた議論が本格化した。
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海コン部会
「神戸港セミナーinマニラ」を開催します(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/in-1.html
7/16(木) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/716-pc18.html
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