今日のニュース
1. 太平洋航路運賃が上昇、アジア発欧州航路は下落続く
太平洋航路の運賃が直近の週次指標で上昇した一方、アジア発欧州航路は下落が続き、両市場の格差が拡大している。SCFIやCCFIが上昇する一方でNCFIなどは低下し、指標間で方向性が分かれる状況となっている。地域ごとの需給差が鮮明になっており、コンテナ船社の航路配分判断に影響を与える可能性がある。
(英語)https://container-news.com/transpacific-freight-rates-climb-as-europe-extends-decline/
2. ホルムズ・バブエルマンデブ両海峡でリスク連鎖、中東海運に再び動揺
ホルムズ海峡周辺で新たな商船攻撃が発生し、サウジアラビアの東西石油パイプラインも停止に追い込まれた。同時にフーシ派勢力がバブエルマンデブ海峡の要衝へ進出し、中東の航行環境は一段と不安定化している。同海域を迂回する航路選択や保険コストの上昇は、日本関連を含むコンテナ船の運航計画にも影響を及ぼしかねない。
https://splash247.com/middle-east-shipping-squeezed-as-hormuz-and-bab-el-mandeb-risks-converge/
3. ロングビーチ港、コンテナ取扱量が過去5番目の規模に到達
米ロングビーチ港が輸出入双方の増加により、過去5番目に多い月間取扱量となる約100万TEUを記録した。北米西岸の主要ゲートウェイである同港の荷動き活発化は、米国向け輸送需要の底堅さを示す動きとして捉えられる。北米航路のコンテナ船配船計画や日本発着貨物の動向を見るうえでも参考材料となる。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/almost-1-million-teus-in-new-record-for-this-u-s-container-gateway
4. ロサンゼルス港、8月に過去最強の夏季貨物量を記録
米ロサンゼルス港が2026年8月にかけて過去最高となる3カ月連続の取扱量を記録した。南カリフォルニアの主要輸入ゲートウェイは秋以降も想定を上回る勢いを維持しているとみられる。同港は北米向けアジア発コンテナ輸送の主要拠点であり、需給動向は太平洋航路の運賃・スペース確保にも影響しうる。
https://gcaptain.com/port-of-los-angeles-caps-record-summer-as-u-s-import-strength-holds-up/
5. 米国、コロンボ港デジタル化に約15百万ドル支援を検討
米国はスリランカ・コロンボ港のデジタル化支援として約1500万ドルの資金提供を検討していることが明らかになった。米国務省は承認済みで議会承認を残す段階であり、同港の運営効率化と将来的な港湾整備の加速を狙う。インド洋の主要中継港として機能する同港のデジタル化が進めば、周辺航路のコンテナ取扱いの円滑化にもつながり得る。
(英語)https://container-news.com/us-proposes-us15-million-support-for-colombo-port-digitalisation/
6. ベイルート港、CMA CGMが1億ドル投資でコンテナ取扱能力倍増へ
レバノンのベイルート港でCMA CGMと同港当局がコンテナターミナル拡張事業に着手し、年間取扱能力を120万TEUから280万TEUへ引き上げる計画である。投資額は1億ドルに上り、東地中海の物流拠点整備が背景にある。地域ハブ港の能力増強は周辺航路の寄港選択や海コン需給にも一定の影響を及ぼし得る。
http://www.logi-today.com/999992
7. マニラ南港、ハイブリッドRTG導入で荷役効率化
ドバイの港湾運営大手DPワールドがフィリピンのアジアン・ターミナルズ(ATI)と共同で、マニラ南港にハイブリッド式のタイヤ式門型クレーン6基を導入し稼働を開始した。燃料消費と排出量の抑制を狙った設備投資であり、フィリピン主要港の処理能力向上は周辺国コンテナ輸送網全体の効率化にも波及しうる。
http://www.logi-today.com/999919
8. SFL、ハパックロイドとの用船延長で7.5億ドル積み増し
ジョン・フレドリクセン系のSFLコーポレーションが独ハパックロイドとの間で1万5400TEU型コンテナ船6隻の用船契約を7年延長し、7.5億ドルの収益を確保した。同社の契約残高は約46億ドルに拡大し、長期固定用船により船腹需給の安定を図る動きが背景にある。大型船の長期契約継続は海コン船腹市場の供給安定に一定の意味を持つと考えられる
https://splash247.com/sfl-locks-in-750m-with-hapag-lloyd-extensions/
9. ロシア、ドローン攻撃対策として製油所周辺にコンテナを積み上げ防護壁とする
ロシアが製油所周辺に海上コンテナを何段にも積み上げ、ウクライナ側の無人機攻撃から施設を守ろうとしている。ノヴォシャフチンスク製油所の画像では、タンクや設備を囲むように資材として転用される様子が確認できるという。物流用途ではないものの、コンテナが防護資材としても使われ得る点は当該業界の周辺情報として留意に値する。
https://splash247.com/russia-turns-to-shipping-containers-to-shield-refineries-from-ukrainian-drones/
10. 国交省、トラック輸送省エネ化補助金の4次公募開始
国土交通省が令和8年度「トラック輸送省エネ化推進事業」の導入補助金について4次公募を開始した。輸送効率化に資するシステムや車両への導入費用を補助し、物流分野の省エネ化を後押しする狙いがある。陸上輸送区間を含む海上コンテナ物流全体の効率化にもつながりうる取り組みである。
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000362.html
11. 日本、造船業復活基金で追加635億円規模の支援
日本政府が造船業復活基金の第2弾投資計画を承認し、大島造船所や川崎重工業など5造船グループに最大980億円の国家支援を配分することとした。老朽化した国内造船能力の底上げと国際競争力回復を狙う政策の一環であるとみられる。造船能力の強化はコンテナ船の新造・改修供給力にも波及し、海コン輸送インフラの中長期的な安定に資する可能性がある。
https://splash247.com/tokyo-adds-635m-to-shipyard-revival-push/
今日のまとめ
太平洋航路運賃の上昇とアジア発欧州航路の下落が併存する一方、ホルムズ・バブエルマンデブ両海峡を巡る中東情勢の緊迫化が航路選択や保険コストへの懸念を強めている。北米西岸ではロングビーチ港・ロサンゼルス港がそろって過去最高水準の取扱量を記録し、堅調な輸送需要を裏付ける結果となった。さらにコロンボ港やベイルート港、マニラ南港での港湾能力・設備投資に加え、日本国内でもトラック輸送や造船業への政策支援が相次いで打ち出され、供給網の各段階で効率化と強靭化に向けた動きが広がっている。
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ここ1週間のまとめ
2026年9月7日から14日にかけては、東アジアの台風連続上陸に加えホルムズ海峡・紅海・黒海周辺で船舶攻撃や港湾封鎖が相次ぎ、地政学リスクと自然災害の両面から航路運営が揺さぶられ続けた一週間である。米国の仲介で一時的に通航が回復する場面もあったが、フーシ派によるモカ港制圧などバブエルマンデブ海峡の緊張は解消せず、迂回運航の長期化観測が根強い。こうした情勢を受けマースクやCMA CGM(フランスの海運大手)、ハパックロイド(独海運大手)など主要船社が緊急割増料金や燃料サーチャージを相次いで導入し、荷主の輸送コスト負担が世界的に広がった。一方で世界のコンテナ荷動き量は7月に過去最高を更新し、米国主要港でも輸入量・取扱量が歴代上位水準を記録するなど、需要自体は底堅さを保っている。荷動き増加と裏腹に船社の採算は運賃下落やコスト増で圧迫される構図が続き、サムスン電子とCMA CGMの費用紛争のような荷主・船社間の摩擦も表面化した。こうした中でも中東・南米・欧州での新規ターミナル投資や北極海航路開拓、日本国内の造船業再生支援や港湾復旧の前倒しなど、供給網強靱化に向けた中長期的な取り組みが官民双方で並行して進んでいる。
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海コン部会
9/15(火) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/915-pc18.html
ポートアイランドのコンテナヤードで確認されたアカカミアリへの対応(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1044.html
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