今日のニュース
1. マースク、船腹上限方針を撤廃 拡大路線へ転換
海運大手マースクが、コンテナ船腹量の上限方針を撤廃する方針であることが明らかになった。ヴィンセント・クレアCEOの下、2020年代の好況期を通じ船腹規模を抑える戦略を貫いてきたが、転換を図る動きである。業界最大手の方針転換は、コンテナ船腹供給や運賃需給バランスに影響を及ぼす可能性がある。
https://splash247.com/maersk-tears-up-fleet-ceiling/
2. アジア発米国向け海上コンテナ輸送、7月は前年比5.3%減少
デカルト・データマイン(米物流データ企業)は8月18日、アジア発米国向け7月分の海上コンテナ輸送量が前年同月比5.3%減少したと発表した。米国向け荷動きは需要動向や関税政策に左右されやすく、往航量の増減が米国経済の実勢を反映しているとみられる。アジア発北米航路の需給を映す指標であり、海コン業界が荷動き動向を見極める材料となる。
https://www.lnews.jp/2026/08/s0818601.html
3. ロサンゼルス港、7月の取扱量が史上2番目の高水準に
米ロサンゼルス港が2026年7月に約100万TEUのコンテナを取り扱い、7月として過去2番目の高水準を記録した。早期に始まった今シーズンの繁忙期需要が押し上げ要因となっており、記録的な高水準の貨物量が続いている状況を示すものである。北米西岸経由の輸送量動向を占ううえで、コンテナ船社や海コン業界にとって注目すべき指標となる。
https://gcaptain.com/port-of-los-angeles-nears-1-million-teus-in-second-busiest-july/
4. マックグレガー、インド・コーチン造船所建造のLNG燃料コンテナ船6隻向け荷役設備一式を受注
船舶機器大手のマックグレガー(MacGregor)が、インドのコーチン造船所建造の1700TEU型LNG燃料コンテナ船6隻向けにハッチカバーの荷役設備を受注した。同型船は環境規制強化で需要が伸びる脱炭素燃料船で、インドの造船能力増強とも重なる。中小型船でのLNG燃料化が進めば、海コン業界の燃料転換が広がる見通しである。
https://gcaptain.com/macgregor-secures-comprehensive-hatch-cover-and-cargo-handling-order-for-six-lng-powered-containerships-at-cochin-shipyard-limited/
5. マースク、リガ発輸出貨物にピックアップ料金を新設
海運大手マースク(Maersk)が、ラトビアの首都リガ発の輸出貨物に対して新たなピックアップ料金を導入する。バルト海地域における輸送コスト構造の見直しの一環とみられ、荷主企業の物流コストに影響を与える可能性がある。欧州発着コンテナ輸送に関わる海コン業界にとって、地域別料金改定の動向を注視すべき事例である。
(英語)https://container-news.com/maersk-introduces-new-pick-up-fee-for-riga-export-shipments/
6. ハパック・ロイド、ジッダ向け危険品割増料金を改定
独海運大手ハパック・ロイドが、サウジアラビアのジッダ向け貨物の危険品割増料金(DGP)を改定する。同社は仕向地ごとに危険品関連の追加料金を随時見直しており、今回の改定もその一環とみられる。危険物を扱う海上コンテナ輸送では付帯費用が変動しやすく、荷主は料金体系を随時確認する必要がある。
(英語)https://container-news.com/hapag-lloyd-updates-dangerous-goods-surcharge-to-jeddah/
7. RCL、2026年9月向け低硫黄追加運賃「グリーンリカバリー」を発表
東南アジアでコンテナ輸送を手がけるリージョナル・コンテナ・ラインズ(RCL)は、2026年9月分の低硫黄燃料油追加運賃「グリーンリカバリー」の実施を発表した。同社の2025年通期純利益は前年比10.9%減となり、収益環境の厳しさがうかがえる。追加運賃設定は域内海コン各社の運賃動向を左右する材料となる。
(英語)https://container-news.com/rcl-announces-low-sulphur-go-green-recovery-for-september-2026/
8. ドール・オーシャン・カーゴ・エクスプレス、コスタリカのプエルトモイン港向けTHCを引き上げ
ドール・オーシャン・カーゴ・エクスプレス(青果大手ドールの海上輸送部門)が、コスタリカのプエルトモイン港向け貨物のターミナルハンドリングチャージ(THC)引き上げを発表した。港湾コストの上昇が背景とみられ、同航路の荷主は追加負担を強いられる見込みである。中南米発コンテナ輸送費の上昇であり、海コン業界のコスト管理に影響しうる。
(英語)https://container-news.com/dole-increases-costa-rica-terminal-handling-charge/
9. 三菱ふそう、大型トラック「スーパーグレート」でリコール届出
三菱ふそうトラック・バスが大型トラック「スーパーグレート」についてリコールを国土交通省に届け出た。同モデルは国内外の輸送現場で広く使われる主力車種であり、部品や仕様に起因する不具合が確認されたとみられる。コンテナ輸送を支える陸送用大型車の品質管理動向として、海コン業界の関係事業者も注視すべき事案といえる。
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005818.html
10. トランプ大統領「イランとの協議なし」、ホルムズ海峡めぐり緊張続く
トランプ米大統領は、イランとの協議は行われておらず予定もないとしつつ、ホルムズ海峡は開通していると述べた。背景として、イランは米国が暫定合意を履行するまでホルムズ海峡の閉鎖を続ける構えを示している。同海峡は世界有数のコンテナ輸送路であり、閉鎖継続は迂回航路の拡大や運賃上昇を通じて海コン業界に影響を及ぼす可能性がある。
https://gcaptain.com/trump-says-no-talks-are-taking-place-with-iran-and-none-are-scheduled/
11. ホルムズ海峡で商船に攻撃、船員1人死亡 イランはタンカー拿捕も主張
ホルムズ海峡でパナマックス型ばら積み船が飛来物に襲われ、船員1人が死亡した。同時期にイランは、通航規制違反を理由にUAE(アラブ首長国連邦)船主のタンカーを拿捕したと主張しており、同海峡の緊張は高まる一方である。同海峡は主要な海上輸送路であり、攻撃・拿捕の頻発は商船運航のリスク増大や保険料上昇につながりかねない。
https://splash247.com/seafarer-killed-in-latest-hormuz-strike/
12. 米税関、AIで「見えない国境」不正輸入監視へ
米ホワイトハウスの報告書によると、積み替え(トランシップメント)貨物を悪用した貿易不正が世界的に拡大している。これを受け米税関当局はAIを使った検知手法「探偵型国境」の導入で監視強化を図る方針である。積み替え拠点を経由する海上コンテナ物流にとって、書類審査や検査対応の厳格化につながる可能性がある動きである。
(英語)https://www.freightwaves.com/news/customs-to-fight-this-growing-trade-fraud-with-ai-detective-border
今日のまとめ
マースクが船腹上限方針を撤廃し拡大路線へ転じたことで、業界最大手の戦略転換が今後の需給や運賃動向に影響を及ぼす可能性がある。一方、アジア発米国向け輸送量が前年比で減少する一方、ロサンゼルス港の取扱量は高水準を維持するなど、地域や航路によって荷動きに濃淡が見られる。ホルムズ海峡での攻撃・拿捕やイランとの緊張継続に加え、各船社による追加料金の改定や米税関によるAI活用の不正輸入監視強化など、地政学リスクと規制・コスト面の変動要因が併存する状況である。
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ここ1週間のまとめ
紅海・ホルムズ海峡周辺での商船攻撃や米軍による封鎖執行など中東情勢の緊迫化が週を通じて継続し、迂回・航路変更のリスクが海コン輸送全体に影を落とした。一方でマースク(デンマークの海運大手)をはじめ主要船社は好決算を相次いで発表し、中東関連の運航コスト増を運賃上昇で吸収する構図が鮮明になった。太平洋航路運賃は反発局面に入り、港湾混雑による実質的な船腹減少や空コンテナの偏在といった需給の構造的な逼迫も表面化している。北極海航路の定期化や新規航路開設、環境対応船の発注など、船社各社は代替ルートや船隊再編への投資を着実に進めている。国内ではJR貨物のコンテナ輸送量減少が示すような需要面の弱さがある一方、国土交通省による脱炭素・省エネ施策や東京港の自動化計画など政策面の下支えも並行して進む。総じて、地政学リスクと供給制約によるコスト圧力、船社の収益回復、インフラ投資の加速という三つの潮流が同時に進行した一週間であった。
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海コン部会
六甲アイランド道路高潮対策工事における通行止めのお知らせ(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1040.html
8/18(火) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/818-pc18-1.html
六甲アイランド道路高潮対策工事における通行止めのお知らせ(神戸市港湾局)
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-1039.html
8/18(火) PC18【植検作業予定時間】
(阪神港海上コンテナ協会)
https://www.hma-web.or.jp/infomation/818-pc18.html
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